中国で日本のスマホが使える海外SIMはこれだ!中国の通信事情も併せて紹介します
スポンサーリンク

中国で、いつものスマホを使いたい!

そう思っている方も多いはず。

しかし、中国では通称グレートファイアウォールと呼ばれるインターネット情報閲覧システム、金盾(きんじゅん)があります。

この金盾のファイアウォール機能により、Googleやtwitter、インスタ、YouTube、暗号化された多くのブログなどは一切閲覧することができません

中国在住者はVPN(Virtual Private Network)と呼ばれる、プライベートネットワークを構築することで、 ファイアウォールをうまくかいくぐっています。

しかし、短期旅行者や通信関係に詳しくない方にとって、VPNシステムを構築するのは困難。

そこで役に立つのが、中国国外の通信会社SIMを使って通信を行う海外ローミングサービスです。

この海外ローミングサービスを使うと、現状では中国キャリアの通信網を使いながらもグレートファイアウォールに引っかからずに、日本にいるのと同じようにスマホを使うことができます。

 

さて、どのSIMでも使えるのでしょうか?

残念ながら、そんなうまい話はありません。

今度は中国キャリアの周波数やスマホの対応周波数など、いくつかの障壁があります。

 

今回の記事では中国本土の通信事情と現地で使えるSIMをまとめました

中国へ行く可能性のある方、ご参考にどうぞ。

スポンサーリンク

中国本土の通信事情(3大キャリア)

中国には3大モバイルキャリアと呼ばれる、中国移動(チャイナ・モバイル)、中国聯通(チャイナ・ユニコム)、中国電信(チャイナ・テレコム)があります。

必ずしも繋がりやすさ=シェアではないと思いますが、よく使われているキャリアはきっとアンテナやサポートも多く、つながりやすいはずです。

 

まずは携帯電話契約総数(2017年10月末時点)。

中国移動通信(China Mobile)が圧倒的なシェアを持っていますね。

f:id:resortmiler:20171123174932p:plain

中国移动:4G用户已超5.8亿 5月单月增加近1000万_科技_腾讯网

続いて、日本では主流となっているLTEと呼ばれる4G通信(2017年5月末時点)。

これも中国移動通信が圧倒的なシェアを持っていますね。契約総数よりも比率が高いということは、中国移動の4G移行が順調なんでしょう。

f:id:resortmiler:20171123174945p:plain

blog of mobile » Blog Archive » 中国の携帯電話契約件数、近く14億件を突破へ

この3大キャリアを日本に置き換えると、中国移動がドコモ、中国聯通と中国電信がauとソフトバンクでしょうか。ドコモが46%程なので、中国移動の68%は中国国内でかなりのシェアを獲得しているということですね。シェアの点からは中国移動の電波の繋がりやすさが一番期待できそうです。

携帯電話・PHS契約数|一般社団法人 電気通信事業者協会(TCA)

スポンサーリンク

中国3大キャリアの適用Band

スマホに詳しくない方は、ここから何のことを言っているのかわからないかもしれませんが、重要なことなのでまとめます。

ここで言う「Band」とは通信(LTEなど)に使われる周波数帯のことで、各キャリアごとに使用できるBandが割り当てられています。

キャリアの通信を使うには、このBandを掴めるスマホを準備する必要があります。

さて、3大キャリアのBandを見てみましょう。参考として、日本3社のLTEBandを対比用に並べました。

適用Band 中国移動
China Mobile
中国聯通
China Unicom
中国電信
China Telecom
D社 A社 S社
Band0 2G(CDMA1x)
Band1 3G/4G(FD) 4G(FD)
Band2 2G(GSM) 2G(GSM)
Band3 2G(GSM) 2G/3G/4G(FD) 4G(FD)
Band8 2G(GSM) 2G(GSM)/3G
Band11
Band18
Band19
Band21
Band26
Band28
Band34 3G
Band38 4G(TD) 4G(TD)
Band39 3G/4G(TD)
Band40 4G(TD) 4G(TD) 4G(TD)
Band41 4G(TD) 4G(TD) 4G(TD)

 

なんと、最も中国でシェアを持っている中国移動は世界的に広く使われているBand1とBand3で4G通信はおろか3G通信ができません。2Gは日本で採用されなかったため、日本製のスマホは使えないことが多いです。

最近のハイグレードなスマホは、グローバルモデルなのでどのBandも問題なく使えることが多いですが、格安スマホを使ってる方は要注意ですね。

例えば、ドコモ系MVNOのSIMと一緒に購入したスマホは、中国移動のSIMでは電波を拾わないまたは電波が可能性が高いです。

ドコモはBand1,3,19,21,28を使っています。

一方で、電波事情から考えるとソフトバンクの電波域は繋がりやすそうですね。

日本で購入したスマホを中国で使う場合、最もキーポイントとなるのは、Band41でしょう。

中国ではすべてのキャリアが使えますが、日本ではドコモだけが対応していません。

ドコモユーザーは要注意です。

コメント一覧
  1. ひっしゃん より:

    HUAWEIのP20liteの購入を検討しています。この製品のスペック表には4G BAND(TD-LTE41)と記載されています。日本で購入し、可能なら、上海市内でも現在使用中の中国移動のシムで使用したいと思っています。
    ご承知のように、中国では電話番号を維持したければ、キャリアを変更できません。
    ネットでいろいろ調べたのですが、中国移動のシムが使用可能というご意見と不可能とのご意見が散見されて、とても不安を感じています。
    また、BAND(TD LTE41)についても、日本と中国では異なるため、利用できないというコメントも見られました。
    素人の私には判断できるだけの知識がないので、当該スマホの購入について悩んでいます。
    どうか、ご教示いただけますようよろしくお願い申し上げます。
    上海市内でも中国移動のシムで利用可能でしょうか?

    • resortmiler より:

      ひっしゃんさん

      お返事遅れてすみません。
      まず、私は通信の専門家でも端末の専門家でもないことをお伝えしておきます。
      ですので、100%のお答えはできないのでご了承ください。

      P20 liteは日本モデルの他、海外モデルが複数出ているので、ご使用の機種がどのモデルなのかを確認したほうがよいです。
      日本モデルの場合は、Band41が使えるので大丈夫だと思いますが、海外モデルはBand41が適用されていないのもあるようですね。
      Band41は中国と日本とで異なるというのは初めて聞きました。
      確かに周波数の若干の違いはあるかもしれませんが、電波を拾えないということはないのではないでしょうか(ここは責任が持てませんが、、、)。

      長期滞在とのことですので、
      日本の端末を持って行って、使えなかったら現地で購入を想定しておくという方針が良いのではないでしょうか。
      なお、私の友人は日本から持参したHUAWEIを上海で使用していますが、快適に使えているようです(通信業者、端末モデルは不明)。

      歯切れのよい回答ができず、申し訳ないです。

      • budsd111hinetzaqnejp より:

        早速のご回答心より感謝申し上げます。
        HUAWEI JAPANにも直接メールで質問しましたが、実際に検証していないので、ご回答はできません。との返信でした。
        また、①スマホ本体、②シム、③使用場所の3条件ともの周波数が合致すれば理論的には使えると思います。との補足説明がありました。
        BAND41に上記3条件とも一致していると思いますので、私は使えると思っています。
        ただ、メーカー側としては日本向けに生産販売するスマホについて日本での使用についての保証はできても、正式には答えたくないのだと思いました。
        アドバイスいただいたとおり、上海で実際に中国移動のシムで試すしかないと思います。
        これ以上心配しても仕方がないので、購入して上海で使えなければ、上海の中国移動のショップで別途スマホを購入したいと思います。
        改めて、御礼申し上げます。

      • budsd111hinetzaqnejp より:

        AmazonのホームページでのP20liteについて質問された方へ下記のような回答が掲載されていました。
        参考として当該ブログのアドレスが添付されているのですが、この回答者は中国移動の4Gは特殊なので、使えません。と誤った回答をされていますね。
        もし、本当に使えないのなら、B41でも日本と中国では別ものということになりますので、混乱を招かないよう明確に根拠を説明いただけたらと思いました。
        P20liteを購入しましたので、上海で中国移動シムを試したと思います。
        結果についてはまた投稿したいと思っています。

        (Amazonでのコメント)
        カスタマー Q&A
        質問: 中国移動の4Gに対応してますか?
        答え: 中国3大キャリアの内、唯一中国移動(China Mobile)だけは4Gも3Gも使用バンドが特殊なので使えません。
        中国電信は3Gが特殊なので、中国聡通がお勧めです。(4Gも3Gも使える。)
        http://test.resortmiler.com/entry/sim-china-roaming#3Band
        投稿者: Giovanni's 、投稿日: 2018/12/01

        • resortmiler より:

          Amazonへのリンクに関して教えて頂き、ありがとうございます。私の知見でお答えします。
          Band41について、日本(S社)はAXGP方式、中国China mobileはTD-LTE方式と異なります。しかし、AXGP方式はTD-LTE方式と互換性があるので繋がると思います。
          もちろん実際はどのバンドを掴むかわかりませんし、本当の正解は、現地へ行ってからしかわからないと思います。

  2. 匿名 より:

    ローミングできる3つのSIMの表で、AISの販売元はAISだと思いますが。
    Trueは別の会社だと思いますが、いかがでしょうか。

    • resortmiler より:

      おっしゃる通り書き間違いでした。コメントありがとうございます。修正しました。

resortmiler にコメントする コメントをキャンセル

両替、SIM, 中国の関連記事

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事