(2018年2月12日更新)
2017年1月5日、羽田から香港国際空港経由でマカオへ行きました。備忘録も兼ねて、香港国際空港からマカオへの行き方をまとめます。
目次
マカオ行きフェリー乗り場への移動手段一覧
日本発、香港国際空港経由マカオ行きの主な行き方はいくつかあります。
- 香港国際空港からエアポートエクスプレスに乗って、香港マカオフェリーターミナル(香港)からターボジェット(フェリー)
- 香港国際空港からエアポートエクスプレスに乗って、マカオ・アウター・ハーバー・フェリーターミナル(九龍)からターボジェット(フェリー)
- 香港国際空港からそのままターボジェット(フェリー)
- 香港国際空港からタクシーでマカオ・アウター・ハーバー・フェリーターミナル(九龍)へ行ってターボジェット(フェリー)
- 香港国際空港からバスで香港マカオフェリーターミナル(香港)へ行ってターボジェット(フェリー)
これ以外に、鈍行を使うとかヘリを使うとかがありますが、一般のツーリストは使う機会が少ないので割愛します。
検討を重ねた結果、私は⑤を選びました。
⑤に至った過程や、実際に行動してわかったことをまとめていきたいと思います。
マカオ行きフェリー乗り場への移動手段はどれがいい?
私の香港国際空港からマカオへ行ったときの状況はこちら。
- 香港国際空港への到着は朝5時。
- 荷物はキャリーバック一つ。だけど、できれば歩く移動を少なくしたい。
- できるかぎり早くマカオへ入国したい。
この条件を満たす移動手段を決めるために、移動手段を表 ①~⑤にまとめてみました。
① | ② | ③ | ④ | ⑤ | |
---|---|---|---|---|---|
フェリー乗り場 |
香港 | 九龍 | 空港 | 九龍 | 香港 |
フェリー本数 | 5~15分毎 | 30分毎 | 1日4便 | 30分毎 | 5~15分毎 |
フェリー始発 | 7:00 (24時間) |
7:30 | 11:00 | 7:30 | 7:00 (24時間) |
フェリー料金 | 153ドル | 153ドル | 254ドル | 153ドル | 153ドル |
フェリー乗り場への交通手段 | エアポート エクスプレス |
エアポート エクスプレス |
― | タクシー | 巴士(バス) |
交通手段の金額 | 100ドル | 90ドル | ― | 約260ドル | 40ドル |
交通手段までの時間 | 24分 | 20分 | ― | 30分 | 35分 |
歩行時間 | 15分 | 15分 | 0分 | 0分 | 0分 |
合計金額 | 253ドル | 243ドル | 254ドル | 413ドル | 193ドル |
フェリー乗り場までの合計時間 | 39分 | 35分 | 0分 | 30分 | 35分 |
青字が良い点、赤字が悪い点です。
これを一つ一つ検討するのは大変なので、明らかなのは除外します。
除外したのはフェリーの始発が遅い③と、合計金額が高い④です。
また、②は①と比べて10ドル安いですが、フェリー本数が半数以下なので、除外しました。
フェリーの運航本数は、ターボジェット公式サイトより確認できます。日本語対応していて、見やすいですね。
残った①と⑤はとても迷いましたが、結果的に⑤を選びました。決め手になったのは、歩く時間がとても短いことです。バス停がフェリーターミナルの目の前なんですよね。荷物を持っての移動は少しでも少ないほうがいいに決まってます。
*マカオから香港へのバスは道路を渡る必要があるので、ご注意ください。
マカオ行きターボジェットのお得な買い方
マカオ行きフェリーのターボジェットは個人ツアー会社「KLOOK」で買うと20%引きになります。
平日料金で往復366ドルが292ドル(2018年4月25日時点)。
KLOOKの初回登録時に25HKD割引
下の紹介ページから登録し、KLOOKのツアーやクーポンを購入すると、25HKドルの割引を受けることができます。未登録の方はぜひどうぞ。
バスで空港からフェリーターミナルへ
それでは、飛行機から降りてバスでフェリーターミナルへ行ってみましょう。
オクトパスカード購入
香港に着いたら、必ず購入すべきもの。それはオクトパスカード(通称オクトパス)。
日本でいうsuicaみたいなものです。
バスも電車もこれ一枚ですし、特にバスはおつりがでないので、購入したほうがいいですね。
オプトパスは出口Aから出た方は右手に、出口Bから出た方は左手に写真のような「Train Tickets」のカウンターがあるので、そこに並んで買いましょう。
ちなみに、オクトパスではなく、オクトパス機能を持った「エアポートエクスプレストラベルパス」を購入しました。
このカードの特徴は、以下です。
○片道または往復のエアポートエクスプレスがセットになっている(定価)。
○デポジットは50ドル。
○エアポートエクスプレス分を除くと通常のオクトパスと同じ値段(150ドル)だが、100ドルの事前チャージがない(最初に自分でチャージする必要がある)。
○香港市内のMTRが3日間乗り放題(つまり、100ドルでMTRが乗り放題)。
○払戻しはデポジットが全額戻ってくる(オクトパスだと3ヵ月以内の払戻しは手数料9ドル取られる)。
オクトパスがよいのか、ツーリストパスがよいのかは旅行者の行動パターンによりますが、概ね「旅行期間が2~3日間で、香港島と九龍をMTRで2~3往復する方はツーリストパスが、それ以外の方はオクトパスがよい」と思います。
MRTは香港島と九龍を渡ると6ドル程多く加算されます。下に上環発の時刻表をご参考にしてください。
例えば、上環から旺角へはオクトパスを使うと片道11.9ドル。往復で23.8ドルです。
この区間を3往復すると71.4ドルですね。
バス乗り場へ向かう
オクトパスカードを購入したら、私は出口Bから出たのですが、AとBは隣り合っているので、出口Aから出ても同じような看板があります。
バス乗り場へ行くのですが、まずは「To city」を目指します。
ターミナル1とターミナル2の間ですので、アライバルラウンジと同じ方向ですね。
「To city」の表示が急になくなります。
でも方向は合っているので心配しないで「Terminal2」方面に向かって歩きます。
遠くに見える次の看板からバス(巴士)の表示が出てきますので右に曲がります。
「酒店巴士」はホテル行きシャトルバスなので、間違えないように(私の経験からです)。
そのままスロープを降りればバスターミナル。
ターミナルの写真はありませんが、日本にもよくある雰囲気なので、間違えることはないと思います。
写真はバスターミナルに着いて、すぐ目の前にある案内板です。
目的の「香港マカオフェリーターミナル」はA11なので、案内板の右に20mほど行ったところ、というか案内板のすぐ隣です。
バスに乗る上で最も気を付けるのが、「バスはおつりが出ないこと」です。
私は空港で両替しましたが、100ドル札しか持っていません。
通常のオクトパスを持っている人は100ドルが初めからチャージされているので問題ないですが、オクトパスを購入していない方や、私みたいにツーリストパスを購入した方は、窓口で購入しましょう。
窓口はこの案内板の左後ろ後方にあります。
なお、ツーリストパスへのチャージは空港内でもできます。
A11のバス乗り場にやってきました。
写真のバスは隣のA12のバスが発車したところ。
いや~二階建てバスって日本だとレアなので、ワクワクしますね。
バスの時刻表
バス乗り場の行先と時刻表。
バスの一番の不安材料は1時間に何本のバスがあるのかがわからないことですよね。
早朝は1時間に2本、9時以降は3本発車するようです。
A11のルートを地図で見るとこんな感じ。
参考までに、深夜バスのN11はこちら。
なんだかルートが違うようです。
A11は「空港⇒フェリーターミナル⇒中環⇒銅鑼湾⇒北角」のルートですが、N11は「空港⇒佐敦⇒銅鑼湾⇒中環⇒フェリーターミナル」のルートです。
フェリーターミナルまでの時間はかかるかもしれませんが、深夜に市内に行きたい方に取っては便利ですね。エアポートエクスプレスが走っていない時間帯に1時間に2本も走っているんです。
料金は空港からフェリーターミナルまで31ドルと爆安。タクシーだと200ドル以上かかりますからね。
N11のルートを地図で見るとこんな感じ。
香港のバスはHPがわかりやすかったです。その他の路線を調べたい方は、こちらからどうぞ。
空港バスに乗車
さて、早速バスに乗り込みます。
乗車したのは8:05発のバスですが、実際に出発したのは8:10を過ぎていました。
一列目は大陸から来たらしき4人組のおばちゃんご婦人に取られてしまったので、2列目を確保。
バスが走り出しました。
しばらくはエアポートエクスプレスと並行して走ります。
右ハンドルなので日本と変わらないように見えますが、二階建てバスがいい感じ。
最初のバス停「Lantau Link Toll Plaza」。香港ディズニーランドの最寄りバス停です。
この後、最初の高速道路のゲートを通ります。
橋が続きます。
釣り船の隣を、、、
大型貨物船が通ります。さすが物流の拠点、香港!
工業用の港でしょうか。貨物たちがいっぱい。
港を抜けると、香港らしいビルの景色がみえてきました。
2つ目のバス停を通過した後のトンネル。二階建てバスはトンネルもぎりぎり。
このトンネルを超えた後はフェリーバスターミナルです。
バス停の順は下をご覧ください。
香港国際空港が1つ目で、4つ目のマカオフェリーで降ります。停車バス停としては3つ目。
ただ、乗降客がいないとバスは停車しないので、社内の掲示をよく見ているか、このトンネルを超えたあとで降りると覚えておくとよいと思います。
フェリーターミナルに到着、チケット購入
到着したのは8:50。
バス停を降りてすぐ目の前の建物が、ターボジェット乗り場である香港マカオフェリーターミナルです。
トンネルを降りてすぐに高速を降りるのですが、そこが少し混んでいたのでちょっと遅れたみたいです。
近くにあるエスカレータに乗って3階へ。「Ferry Hall」に向かっていけばOKです。
(ピンボケですみません・・・)
エスカレータを登って3階。
案内がよくわからないので、周りを見渡すと・・・・
公衆電話?の向こうに、フェリーチケットの窓口らしきカウンターが見えますのでそちらへ行きましょう。
ターボジェットは通常の船が双胴船でエコノミークラスとスーパークラスがあります。
これ以外に、プレミアムジェットフォイルというのがあります。
公式サイトには違いを明記されていませんが、ボーイングが開発したジェットフォイル、揺れも少なくて時速80kmも出ます。
お金に余裕がある方はそちらもありだと思います。
その分値段も432ドルとエコノミークラスに比べて3倍近くしますけど。
あとは、本数が少ないことでしょうか。
ここに到着した時点で8:56。
ターボジェットは15分前にチケット販売を締め切るので、次に乗れる9:15発のチケットを購入します。というか、9:15発でよいかと窓口で聞かれます。
購入後はフェリー乗り場へ。
ここは写真がありませんが、香港とマカオは別の国。当然、入国審査があります。ガラガラだったので、1分で入国審査終了。春節など、中華圏の休みの時は長蛇の列らしいのでご注意を。
ちなみに私は、ガラガラすぎて入国審査とわからずに写真をパシャパシャ取っていたら怒られました。。
入国審査を終えて、階段を下りていきます。すると何かカウンターみたいな場所があって、呼び止められました。
このカウンターのおじさんが仕切りに「Only one?」と聞いてきます。
なぜだろうと思いながら「Yes」と答えると、急いで行けと座席番号「7C」が書かれたシールが貼られました。
前の船の座席が空いているらしく、9:00の船に乗れるようです。
空いているときは、ここら辺が臨機応変に対応できるように、直前に座席が決まるのでしょうか。
ほかの方は待合室で待っているようでした。
フェリーに乗船
タラップを渡って船に乗り込みます。
の時点では、まさか9:00便に乗るとは思わずにのんびりと写真撮影。この時点で9:02。
フェリー出航
9:05、出航。空港でバスに乗ってから1時間も立たずに香港を出国します。
船内がやけに寒いなと思って、見渡すと温湿度計がありました。
室温20.5℃の湿度50%。
快適なように見えますが、外気温が22℃くらいなんです。
船内はエアコンがガンガンに効いていて、かなり寒い。
私のように冷え性の方は、上着を持って乗船しましょう。
フェリー内では、ネットでマカオの世界遺産巡りについての予習。
香港からマカオまでの70分のうち、最初の45分くらいは香港の沿岸部を走るので、香港のSIM(LTE)がつながりました。
船内でまったりしているうちに、マカオへ到着。建物が香港と明らかに違いますね。
今回、マカオへ連れてきてくれた船。到着は10:10。行きはドタバタで写真を撮れなかったので。
まとめ
香港国際空港からバスに乗ってマカオ行きフェリーに乗る方法についてまとめました。
最も楽なのは、全く香港国際空港から直接フェリーに乗る方法です。
本数が少なく待ち時間がとても長いのが欠点。
かかる時間や費用の面から、香港島のフェリーターミナルからフェリーに乗るのが便利だと思います。
注意するのは、香港市内の渋滞です。
ただい、香港マカオフェリーターミナルまでは高速道路を走るので、渋滞に巻き込まれるリスクは低いと思います。
関連記事