2018年6月、香港旅行で飲茶を食べました。
香港で飲茶と言えば、添好運。過去に訪問したときに食べたところ、とても美味しかったです。
初めて香港へいくなら、添好運へ行くのもお勧めです。ここの飲茶はシートに食べたいものを記入するオーダー式。オーダーするシートは中国語版と英語版があります。中華圏では一般的なオーダーのこの添好運は、日本の東京日比谷に出店しており、日本でも食べることができるようになっています。
香港ではワゴン式の飲茶も人気です。ガイドブックに載っている有名店と言えば、上環 にある蓮香居ですね。ワゴンに乗った飲茶を食べたいだけ取っていく。まるでゲーム感覚ですね。
さて、今回訪問したのは、オーダー式でもワゴン式でもない、セルフ式の「端記茶樓」。ここは食べたい点心を自分で取りに行きます。もちろん、お茶も自分で取りに行きます。日本語も英語も通じない香港の田舎で、入店するにも点心を取りに行くにも、お店のルールがわからずかなり勇気がいりました。でも香港人はやっぱり親切ですね。言葉が伝わらなくても親切に身振り手振りで実演してくれましたので、途中から心配してた気持ちはどこへやら、とても楽しく美味しく食べることができました。
MTR(地下鉄)駅からたった20分で行くことができる「端記茶樓」はクレソン畑が広がる香港の山間にあります。この「端記茶樓」でこれぞ香港!と思わせる美味しい点心を頂きました。香港の見どころは都会だけではありませんね!
「端記茶樓」は、多くの香港人が楽しんでいる飲茶を観光客でも気軽に楽しめるお店だと思います。点心はお店の中でも大人気、昼頃までに売り切れ続出ですので、午前中の訪問がお勧めです。
この記事では、香港市街地に宿泊した「端記茶樓」への行き方と「端記茶樓」の訪問記です。最高においしいですし、市街地からも1時間ほどで行けますので、ぜひ行ってみてください。
目次
端記茶樓の場所
端記茶樓は川龍村にあります。
住所:大帽山荃灣荃錦公路川龍村57-58號
地図:
はい、思いっきり山の中。香港名物の高層ビルは一切ありません。
端記茶樓の営業時間、行き方
端記茶樓の営業時間
毎日朝6時から14時まで。
ただし、昼過ぎになると人気の点心から順になくなっていきます。いろいろと選びたい場合は、10時前に訪問すると間違いないでしょう。
端記茶樓への行き方
端記茶樓のある川龍村へはMTR荃灣線の終点、荃灣駅(Tsuen Wan Station)から80番のミニバスに乗っていきます。51番バスも行きますが、80番のミニバスは荃灣駅と川龍村を結ぶバスなので、行きも帰りも終点。降りるバス停の心配がいらないのがメリットですね。バスの運賃は6.4ドル。
例えば、尖沙咀のホテルに宿泊していた場合、こんなルートです。
○MTR荃灣線:尖沙咀駅⇒荃灣駅 (約25分)
○80番ミニバス:荃灣駅⇒川龍村バス停 (約20分)
○徒歩:川龍村バス停⇒端記茶樓 (徒歩5分)
順調に行って1時間弱。多少道を探すとしても1時間半はかからないと思います。
MTRに乗って荃灣駅へ
MTR荃灣線は中環駅(Central Station)から荃灣駅を結ぶ地下鉄です。私は太子駅から乗りました。MTRに乗車したのは、朝6時44分。
MTR荃灣駅から80番ミニバス乗り場へ
太子駅から荃灣駅までは18分ほどで着きます。到着したのは7時3分。
荃灣駅からは80番のミニバス乗り場へ向かいます。
私はいろいろと迷ってしまったのですが、80番のミニバス乗り場は荃灣駅のB1出口から出ると一番近いです。
駅から80番のミニバス乗り場へはこんなルート。
荃灣駅のB1出口を出ると、そこは歩道橋の上。まずは①の矢印に向かって歩きます。
広い道路を渡って、②の矢印は道路の歩道を歩きます。
③の矢印は、横幅2mくらいのとても細い道。ちょっと心配になりますが、現地の方が駅へ行く抜け道なので、それなりに人通りは多いです。
80番のミニバス乗り場はこんな感じ。乗り場に着いたのは7時15分。最初はバス停がわからず、通り過ぎて無駄にたくさん歩いてしまいましたが、それでも電車を降りてから10分少々でバス停へ到着です。
近くには、私が以前香港旅行をしたときのランドリー店があります。
80番のミニバスに乗って川龍村バス停へ
80番のミニバスはこちら。日本で言う、マイクロバスのようなバスですね。
この辺りはミニバス乗り場のようで、多くのミニバスが止まっています。上に「80川龍村」と書かれているミニバスに乗りましょう。運行間隔は10~15分に1本と、結構便利でした。
ミニバスはしばらく市街地を走った後は、ひたすら山を登るルートです。
出発して20分弱で、目的の川龍村バス停へ到着。到着したのは7時33分でした。
往復のバス停一覧
バスの乗り方がわかっても、ミニバスはやっぱり不安。ということで、バス停一覧を載せておきます。
まずは行きのバスルートから。3つ目のバス停が終点です。
帰りのバスルート。終点一つ手前で降りると、MTRの駅に一番近いです。
徒歩で端記茶樓へ
ここからは、歩いて端記茶樓へ向かいます。
停まったミニバスと同じ方向に向かって100mほど歩くと、左側に黄色い手すりが見えます。そこに階段があり、お店に向かう道となっています。
下の写真にも、真ん中あたりに黄色い手すりが見えますね。
階段へ向かう途中で、左手奥に端記茶樓が見えました。
さて、階段を下りていきます。私は田舎人間なので何も不安に思いませんが、都会に住んでいる方は、ちょっと不安に感じるかもしれません。でも、全く問題ありませんよ。
階段を下る途中で、お店がよく見えてきました。
端記茶樓へ到着。7時39分でした。
端記茶樓で美味しい点心を食べる
端記茶樓へ入店
建物をぐるっと回って、正面へ。車が10台ほど停まっていました。
文字の書いてある2Fテラス席、右のパラソルの周辺にテーブルがありました。
おそらく、地元の方は勝手に席に付くのでしょう。最初は案内をしてくれる店員さんがいませんでしたが、私たちが困っていると、2Fのテーブルへ案内していただけました。
メニューは掲示してあります。中国語のみ、英語のメニューはありません。右のメニューのうち、上が点心で下が1品ものですね。
点心はセルフ式なので、現物を見て選べばよいですね。
今回は点心を食べに来たので、こちらを拡大。
といっても、どれもお値打ちなので、そこまで料金を気にする必要はありません。
料理を食べる前に、まずはお茶を入れて、食器を洗います。
自分で洗うが初めてだったので、まごまごとしていたら、店のお姉さんがやっていただけました。
左側の機械が給湯器、真ん中にある4つの丸いかごにお茶が入っています。やることは2つ。
①給湯器から急須にお湯を入れて簡単にゆすぐ。
②給湯器から赤いボウルへお湯を入れて、箸と皿、湯飲みを洗う。
赤いボウルにお湯を入れて、
こんな感じで湯飲みや食器を洗っていきます。
洗った後は、水道水で流さないでくださいね。熱湯で洗うほうがきれいになるからです。
食べたい点心を選ぶ
お茶と食器が準備できたところで、点心を取りに行きます。ここに並んでいるのはすべて点心です。
基本的に、同じものが縦に積んであるようですが、戻し間違えたのか、まれに違うものが紛れているので、蓋を開けて中を見てから持っていきましょう。
こんな感じ。これはエビシュウマイですね。蒸籠(せいろ)単位でお値段が決まっています。食べたい点心は蒸籠ごと持っていきましょう。どの蒸籠にも、だいたい3~5個の点心が入っていました。
反対側にもあります。
こちらは揚げ系。
一番奥はお粥。香港の朝食の定番ですね。お粥もセルフで、ちょっと入れてもたくさん入れても料金は同じ。
ちょっとずつ2杯食べるよりは大盛り1杯のほうがお得ですね。
奥のボールにあるのは、ワンタンの皮を揚げたもの。パリパリで食感最高です。お粥に入れて食べます。
実際に食べた点心たち
今回、大人3名でやってきました。まずは好きなものを取ろうということで全部で5皿。
拡大してみました。この点心たちの美味しさ、伝わるでしょうか。
どれもとても美味しくて、全部ペロリ。
追加で持ってきた春巻きと揚げ餃子?
春巻きの中はクレソン(西洋菜)でした。
こちらの揚餃子の中にも緑色のものが入っていますね。これもクレソンでした。
日本ではなかなか手に入らないクレソン、さっぱりしてておいしいですね。聞くところによると、ここ川龍村はクレソンの産地のようです。この店の裏手にもクレソンを育てている場所がありました。この店の店員さんが、白い容器へマヨネーズ?のようなものを入れていただきました。揚げ物にはこれを付けて食べるのが一般的のようです。
クレソンが揚げ物の中に入っていたり、周りの人が食べてるのを見ると、もっと食べてみたくなって、追加注文。これはお店の人が調理してくれました。
写真1枚だとわかりにくいのですが、この下の皿は蒸籠2個分くらいとかなりのボリューム。さっぱりしてるのでいくらでも食べられるものの、3人でもけっこうな量でした。
クレソンは日本で買うと小さい一束で200円以上と高いですよね。だいたい5束相当でしょうか。クレソンを贅沢に使用したこれは、日本ではなかなか体食べることのできない料理ですね。
お口直しにお粥は最高です。
デザートのごま団子かと思って持ってきたボールは、
中が空洞でびっくり!ちょっと甘めでした。
食べた料理はここまで。お会計は3人合計270ドル、一人90ドルでした。1300円相当でしょうか。
日本で朝食として1300円というと、けっこう贅沢な朝食ですが、この量の点心をめいっぱい食べられて値段以上の価値があると感じました。
番外編:クレソン畑
店の奥にある階段を下ると、クレソン畑が広がっていました。
クレソンを購入している方もいました。香港の方もここへ買いに来るんですね。野菜はやっぱり新鮮が一番!
帰りは先ほど降りた80番のミニバスに乗って荃灣駅へ。バスがちょうど待機していて、すぐに乗り込むことができました。
まとめ
香港の田舎、川龍村にある端記茶樓。今まで行った事のある香港の街とは一風変わった田舎で、のんびりと飲茶を楽しむにはとても最高のお店でした。
香港人は全般的に優しいです。特にここ川龍村の方は本当に優しい。道を間違えたときは、すぐに教えてくれます。
中環など、大都会な香港から一歩離れた山間の村で、美味しい点心を召し上がってはいかがでしょうか。
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